
年下の彼に一目惚れをしました。
第1章 #1
私、結城 憂里は…放課後の図書室で
絶賛大学入試の勉強中です。
「だから、ここはこうだって。」
あ、違う違う。
私は教えてる側じゃない。
彼女は私の親友、
西園寺 千夏(サイオンジ チナツ)
で、肝心のノートとにらめっこしている。
「うー…。
…っわかんない!!」
そう、これ。
実は私、頭悪いくせに大学入試の
勉強をしちゃってます。
え?なんで、勉強しているか?
それは…。
「憂里、これぐらい解けれないと
私と同じ大学入試に落ちるよ?
やっぱり別々のが良かったんじゃ…」
「良くないっ!!
絶対に千夏と同じ大学にする!!」
てな感じ。
千夏とはもうかれこれ、8年間も
一緒に居て同じ中学、同じ高校で
ずっと仲が良い。
