
ふたりのち晴れ
第8章 巧―学校
―昼休み―
俺と楠木は屋上で寝転がっていた。
楠『ねぇねぇ巧くん』
巧『ん?』
楠『この前寝てるとき布団かけてくれたでしょ!!ありがとう』
巧『あぁ。楠木が風邪引いちまったら、おふくろが騒ぎ出すからこっちが迷惑だなとおもってかけた』
楠『えー!?そうなの!?なんか、、、本当ありがとうございます』
巧『うん。てか、俺寝るから。お前も女子から逃げてきたんだろ』
楠『うん』
巧『見つからないようにしろよ。』
楠『うん。でもずっとここにいる!』
巧『そしたら見つかるかもしれねぇだろ』
楠『でも巧くんのそばが一番落ち着くもん!』
…ドキッ
まじで不意打ちすぎる。
俺は寝転がっている楠木の腹に両手を回した。
楠木は少しびっくりした。
巧『これで俺に隠れて見つかんねぇな』
楠『全然バレバレだよー(笑)』
と言って楠木は体の向きを変え、向き合った感じになった。
そして俺の体の中に顔をうずめる。
楠『へへへー(照)これでバレないね!!』
巧『そうだな。』
俺は抱きしめる強さを一層に高める。
こんなバカップルみたいな事をしていた。
