テキストサイズ

ふたりのち晴れ

第1章 -1章- 新学期スタート!

先生『楠木は、あの席な。みんなも楠木と仲良くするように。んじゃHR終了ー。解散。』


朝から びっくりさせられた。


楠木の席は俺の
斜め前だった。昼休みは楠木の周りに人が集まりそうだから
騒がしくて寝れなさそうだ。



―授業中―

消しゴムを落としてしまった…

拾いたいけど しゃがんだりして目立ちたくない。

そしてその消しゴムの転がる先には
楠木の足元。

それに気づいた楠木は、すぐさまそれを拾った。
周りをキョロキョロしているから、こっちを向いたとき、さりげなく合図した。

楠木もそれに気づき、消しゴムを手渡してくる。

しかも…笑顔で…。

え!?一瞬、ドキッってした?

まさか、な…。
男だしな。可愛いなんて思わないし、
ましてや 俺が恋なんて…

想像すると
寒気がした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ