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ふたりのち晴れ

第22章 楠木―え?




僕は無理やり引っ張られてついた先は

高そうな料亭らしき建物…



って こんなとこ入れないよ!



楠『直人くん…僕帰らなきゃ…』


直『別にいいじゃねぇか、偶然あうなんて滅多にないじゃん?』


楠『……でも、』


そんなことを話しているうちに料亭らしきの中にずかずかと入る直人くん。



店『いらっしゃいませ、佐々木様ですね。ご予約ありがとうございます』


予約?
偶然会ったはずなのに

予約済なの?
それともひとりで来る予定だったの?(笑)



そんなことを考えるうちに僕たちは個室の座席へ案内される



直『いい雰囲気だろ?ここ』


楠『う…うん』



直『おれ金出すから』


楠『え?いいよ、そんな迷惑かけたくないもん』


直『俺が好んで連れてきたんだ、気にすんな』


楠『…。』


高2なのに なんかすごい…




しばらくすると
店の人がやってきて

飲み物を持ってきた。


店の人が個室から抜けると



僕の飲み物になにかの粉をいれる。


楠『なっ…なにそれ!?』


直『いいから飲んでみ、絶対おいしいから』



やたらすすめられるから


少し口をつける。




ん?


楠『味、元のやつと変わらない気がするんだけ…ど…』

なんか急に眠くなってきた。


意識が朦朧としてきて

直人くんの怪しげな笑みが遠のいていった。

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