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ふたりのち晴れ

第22章 楠木―え?

楠木




今は下校途中。

いつもだったら
巧くんと帰ってるけど、巧くんは委員会で遅くなるらしい…



だから今日は 一人…



寂しい!

うん、寂しい!







そんなことを考えながら
とぼとぼ歩いていると





あっ…人影だ。


よくみるとこちらに手を振っている。




……直人くん?




直『理央ー。』


楠『やっぱ、直人くんだ!』


直『こんなとこで会うなんて偶然だな』


楠『うん!そうだねー』


直『今から、どっか行かね?』


楠『え、でもお母さん心配するから…』


直『おしっ!じゃぁ決まりだな!どこ行く?』


この人 話聞いてない!


そのまま手をぐっと引っ張られて、


楠『ちょ、ちょっと…』









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