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ふたりのち晴れ

第24章 楠木―ありがとね





巧『やっと起きたか』




なんだか 体が熱い。ぽかぽかする体は 力が入らなくなってる。



巧くんの背中から崩れ落ちそうになると





巧『おい、具合わるいのかよ。』


楠『…そうなのか、な…』



巧『また熱とかいうんじゃねぇぞ、おい』


そういって僕は道端にゆっくりとおろされる。




楠『ひぁっ…』



巧『?』



楠『…なんか変な声が…』



巧『…ちょっと楠木、携帯かせ。』


楠『携、帯?』


そういって携帯を渡すと



勝手にアドレス帳を見て誰かに電話する。

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