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ふたりのち晴れ

第26章 体育祭



逃げなきゃ…




でも足が 動かない。



怖い 怖い 怖いっ








巧『理央ーっ!』



ガガガガッ






出し物が完全に

倒れ落ちてきて…





僕は下敷きに…







え? 全然怪我してないし

意識もある…




目を開けた瞬間


状況が把握できた。




楠『巧くん!?』



巧くんが
僕をカバーするように

出し物の下敷きにされていた。






…なんで…





なんで…




かばうの…








楠『巧くん!』



名前を呼んでも
起きる気配はない。




楠木『巧くんっ…っ。起きてよぉ…』




僕は涙がいっぱい出てきて


自分のせいなのに

なにもできない自分が嫌になった。















しばらくすると大勢の先生が
やっと 出し物をどかしてくれた。


そのまま
巧くんは病院に搬送され、

巧くんのお母さんも付き添いとして
病院へ行った。








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