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雨の人

第10章 嫉妬

「う、うん、待ってるね」





やだ、私…泣きそう






「ゆきちゃん、お待たせ!」


「うん。あきひろくん…大丈夫?」


「大丈夫、大丈夫!」


「じゃあ、行くね?」


「はい!お願いしまーす」


私は
今にも眠ってしまいそうな
川村さんを
連れて帰る



その車の中は
川村さんじゃない
甘い香りで
いっぱいになっていた…


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