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雨の人

第10章 嫉妬

川村さんを車に乗せ
心を落ち着けながら
車を走らせた



駐車場に着き
うとうとしている
川村さんを起こし


フラフラ歩く川村さんの
腕を持ちながら
階段を上がり
やっと部屋に辿り着く


かなり酔っている
川村さんをベットに促し

「もう、寝た方がいいよ」

と、優しく声をかけた。



こんなに酔った

川村さんを見たのは

はじめて




川村さんは

「ゆき…ごめんな……」

と言いながらすぐに

寝息を立てはじめた







ごめんな…?




なんで、謝るの?







何が…ごめんなの?



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