雨の人
第2章 元彼への想い
この電話番号……
どうしよう
どうしよう…
やっぱり…
声、聞きたい
「もしもし…」
「あ、ゆき?オレ、久しぶり」
「ゆうま…
久しぶり…
どう…したの?」
電話の相手は、
半年程前に別れた、彼。
『ごめん、好きな人ができた』
そう私に一方的に別れを告げた
ゆうまだった。
私は大好きだった。
ゆうまが、
大好きだったのに…
「ゆきの声
聞きたくなったからさ。
今、何してた?」
「別に何も…
もう、寝るとこだったから」
「そっか~。
なぁ、ゆき?
新しい彼氏できた?」
「彼氏?
彼氏なんて…できてないよ」
彼氏でもないのに
一瞬、川村さんのことが
頭をよぎった
「じゃあさぁ、今度、
ご飯でも食べに行かない?
彼氏いないんなら
いいだろ?」
「ご飯?
ゆうま、どうしたの?
あの……
彼女は?
彼女はどうしたの?」
「あぁ~
別れたよ。
別れたんだ。
それも
会ったらゆっくり話すからさ
会ってくれよ、な?」
「でも……」
別れを告げられた時の傷、
別れたのに
大好きだった気持ち、
ゆうまへの色んな気持ちが、
落ち着き始めていた。
それなのに…。
会いたい
会ってはいけない
会ってどうするの?…
私の心は
ゆうまの声を聞いた瞬間から
ぐちゃぐちゃになっていた
「会うだけ。
会ってさ、俺、
ゆきに話したいこと
沢山あるんだよ。
ちゃんと
謝りたいしさ…。」
「ゆうま…」
「いいだろ?
なぁ、
いいよって言ってくれよ
ゆき。」
「……」
「じゃあ、来週。
来週の日曜日、
ランチ行こうか、な?
ゆきが好きだったパスタ屋、
何度も行ったろ?
あそこで待ってるよ。
12時な。」
「ちょっと、ゆうま、
勝手に決めないで」
「ゆきが来るまで、
俺待ってるから。
じゃ、切るよ?」
「ゆうま!
ちょっと待って!」
「じゃあな、ゆき、おやすみ」
「ちょっと!ゆうま…」
どうしよう
どうしよう…
やっぱり…
声、聞きたい
「もしもし…」
「あ、ゆき?オレ、久しぶり」
「ゆうま…
久しぶり…
どう…したの?」
電話の相手は、
半年程前に別れた、彼。
『ごめん、好きな人ができた』
そう私に一方的に別れを告げた
ゆうまだった。
私は大好きだった。
ゆうまが、
大好きだったのに…
「ゆきの声
聞きたくなったからさ。
今、何してた?」
「別に何も…
もう、寝るとこだったから」
「そっか~。
なぁ、ゆき?
新しい彼氏できた?」
「彼氏?
彼氏なんて…できてないよ」
彼氏でもないのに
一瞬、川村さんのことが
頭をよぎった
「じゃあさぁ、今度、
ご飯でも食べに行かない?
彼氏いないんなら
いいだろ?」
「ご飯?
ゆうま、どうしたの?
あの……
彼女は?
彼女はどうしたの?」
「あぁ~
別れたよ。
別れたんだ。
それも
会ったらゆっくり話すからさ
会ってくれよ、な?」
「でも……」
別れを告げられた時の傷、
別れたのに
大好きだった気持ち、
ゆうまへの色んな気持ちが、
落ち着き始めていた。
それなのに…。
会いたい
会ってはいけない
会ってどうするの?…
私の心は
ゆうまの声を聞いた瞬間から
ぐちゃぐちゃになっていた
「会うだけ。
会ってさ、俺、
ゆきに話したいこと
沢山あるんだよ。
ちゃんと
謝りたいしさ…。」
「ゆうま…」
「いいだろ?
なぁ、
いいよって言ってくれよ
ゆき。」
「……」
「じゃあ、来週。
来週の日曜日、
ランチ行こうか、な?
ゆきが好きだったパスタ屋、
何度も行ったろ?
あそこで待ってるよ。
12時な。」
「ちょっと、ゆうま、
勝手に決めないで」
「ゆきが来るまで、
俺待ってるから。
じゃ、切るよ?」
「ゆうま!
ちょっと待って!」
「じゃあな、ゆき、おやすみ」
「ちょっと!ゆうま…」