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雨の人

第10章 嫉妬

俺は、ソファに深く座り

「おいで」

と、ひざをたたいて
ゆきを
自分のひざの上に
座らせた



ゆきは、しっかりと
俺のクビに腕を巻きつけ
俺の肩に顔を埋める。


俺は
ゆきの背中を
優しくなでた。



「ゆき、俺はゆきが好きだよ。
大好きだ

多分、ゆきより。」



「ホント?」





「あぁ。俺のゆきは、

可愛くて優しい 。」





「ゆき……可愛くない。

優しくなんかない。」





「可愛いよ。

それに
ゆきは、優しいよ。

何か…あったんだろ?

ゆき、どうした?」





「ダメなの…」




「何が?」




「川村さんに

・・・嫌われちゃう」





「どうして…

俺は嫌いになんて
ならないよ」




俺は、ゆきに
優しいキスを一度した



「なんで、俺が
ゆきを嫌いになるんだ?

言って?ゆき」




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