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雨の人

第2章 元彼への想い

「ゆきちゃん、
何か話したいことある?」



「あの~…
相談ならあるんですけど…」


私は、ゆうまとの事を
友人の話として相談し、
川村さんの考えを
聞いてみることにした



「俺に、相談してくれるの?
いいよ、いいよ!
俺でよければ。で、どんな相談?」



「あの…私の
友達の話なんですけど…」


私は、ゆうまと別れた理由や、
復縁を求められている事。
そして復縁を
決めかねている事など
全てを川村さんに話した



「うん、だいたい分かったよ。
ゆきちゃんは、
友達のことが心配なんだね。
復縁して大丈夫なのかどうか…。」



「はい、そうなんです
川村さん、どう思いますか?」



「結局ね、お友達の
気持ち次第だと僕は思うんだ。

元彼は、ゆきちゃんの友達に
ヒドイ事したかもしれない。

でも、世の中には、
同じ過ちをしてしまう人間もいれば
二度としない人もいると思うんだ。」



「はい」



「その元彼が、
どっちの人間なのかなんて
分からないよね?

だから、お友達次第。

好きなのかどうなのか。

同じ事されるかもしれない、
それでも元彼と
いたいのかどうか……。

それで元彼を選んだなら
最悪な結果になっても
友達は
後悔しないんじゃないかな…

傷つくとは思うけど…。」



「うん…そうですね…」



「もちろん、僕も心配だよ?
やめとけって言いたいよ。

でも、どうしてもって
お友達が思う程なら…

そのお友達の好きだって気持ち


俺も分かるから…。


簡単に諦められない気持ち
理解できるからさ

後悔しないようにして欲しいな。


あ~…

好きだよって
優しくしてくれる人が

その元彼じゃなきゃ
ダメなのかなぁ……


他の人じゃ

満たされないのかなぁ…」



「どうなのかな……

今度…聞いてみます」



「ねぇ、ゆきちゃん?」



「はい」



「あの~…」



「なんですか?川村さん?」



「その話さ…


ゆきちゃん自身の話じゃ…

ないよね?」




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