テキストサイズ

雨の人

第9章 飲み会とアイツ

俺は
まだ寝ぼけたような顔で
ベッドの横に立ってる
ゆきのブラウスのボタンに
手をかけた。


俺は心の中で
ガッツポーズだ。


ゆきは
自分でできると言ったけど

「俺にさせて」

と言うと
眠いのか酔ってるのか
何も言わず目を閉じた。


ゆっくりボタンを外し
スカートのホックを外す。


ゆきが目を開ける前に

抱きしめてキスをした。



キスをやめないまま

ブラウスの袖を抜き

スカートを床へ落として

首にキスをすると

小さく

「シャワー…」って

ゆきが言う。



「いいよ、そんなの」

と言ったけど

何度もゆきはシャワーをせがむ。




仕方ないから

「まだ、酔ってて
1人は危ないから
入るなら俺も一緒だよ?」

と、ゆきの顔を見た。


ゆきは
困った顔をして黙ったまま


かわいい。



俺としては
ゆきの返事が
どちらでもよかった。



一緒にシャワーもしたいけど

このまま

ベッドに入ってもよかった。




答えの出ない
ゆきの下着に手をかけると

ゆきは上目遣いで
俺の名前を呼んでから

小さな声で


「電気…消してくれたら…」


とつぶやいた。



「え?

いいの?

一緒に?

シャワー?」




「電気消してくれたら…

ゆきは


川村さんが本当に好きだから…」




ゆき……



俺が、ヤキモチやいたり

ゆきに俺のこと
本当に好きかなんて
聞いたから

気にしてたんだな・・


ゆきが俺のこと
好きなのはもう分かってるよ。

ありがと、ゆき。




でも……俺……





一緒にシャワーしたい!




「うん!

電気消すから
シャワーしよっ!」


俺は、ゆきの気が
変わらないうちにと、
急いでゆきの手を引いて
バスルームへ向かった。




あれ?


今日シャワーを
ゆきと一緒にできるのって…




藤田のおかげか??




ま、まぁ、いっかぁ~

ストーリーメニュー

TOPTOPへ