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雨の人

第9章 飲み会とアイツ

なんだよ、ゆき…

寝ちゃったのかぁ。




ちょっと酔ってたし
アイツのこと全部話して
安心したんだよな。


仕方ないか…



風呂も入らず
化粧もしたまま。

洋服も着たままなんて
…そんな ゆきを見たのは
初めてだった。

余程疲れたんだな…


俺、優しくした
つもりだったけど
怖かったかなぁ。


ごめんな、ゆき。





せっかく外した

四つのボタンを

ゆっくりと止め直し

ゆきに布団を掛け

俺は電気を消した。




眠れなくなった俺は

テレビを見ながら

酒を飲んでいた





2時間程たった頃
ベッドの方から物音


ゆき、起きたのかな?



様子を見に行くと
ゆきがベッドから
降りたところだった。




「ゆき…寝ちゃった?」




「うん(笑)
寝ちゃったよ。

俺をひとりぼっちにして」





「ごめんなさい」




「いいよ。

起きなくてもいいよ
そのまま朝まで寝れば?」




「でも、洋服
しわになっちゃうし
お風呂も入ってない…」




「(笑)そうだね。
もう酔いが冷めたなら
シャワーでも浴びる?

とりあえず…着替えようか」



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