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好きになってごめん…

第6章 別れる気持ち

あ「ニノって、いつからゲームしてんの?」

二「3歳から。」

あ「ちっちゃ!?」

二「だって、親が共働きで、オレがヒマだから、これでもしてろってゲーム渡されたの。」

あ「だから、私にも教えてくれたの?ゲーム。」

二「だってお前もさみしがってたじゃん。」

あ「意外と優しい。」

二「あー。飯なんて久しぶりだぁ!」

あ「いつも、何食べてんの?」

二「夜は、食わないよ?」

あ「ずっとゲームしてんの?」

二「うん。そんなもんでしょ」

あ「まぁ、私も熱中しすぎるとたまに食べないけど…」

二「ゲーマーは、そんなもんだよ。」

あ「そうだね。」

私って、女子力ないなぁ…ってつくづく思う。

二「今、女子っぽくねぇって思ってたでしょ?」

あ「え、人の心読めるの?」

二「何年一緒にいると、思ってんの?顔見ただけで分かるよ。」

あ「途中で、引っ越したくせに…」

親が居ない私に、ニノはいつも一緒に遊んでくれた。
おかげで、友達は、ニノ以外一人もできなかったけど、楽しかったのに…
あいつは、小3で引っ越した。

あ「まぁ、夏乃が来てくれてよかったけど、不登校になるとこだったよ?」

二「そんな?あんな、意外と女子から人気ありそうなのに…」

あ「女の子、あんまり好きじゃないから。」

二「お前男じゃないの?本当は。」

あ「かもね(笑)」

そんな下らない話をしているうちに、ご飯はできた。

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