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好きになってごめん…

第8章 変わりゆく毎日

入院…か…。

久しぶりだな…。

一応誰かに言っとこうか…。
そう思って、携帯を出した。


815室。
初めてここに入院した時、私にはまだ家族がいた。
両親が私を捨てた訳、『仕事の邪魔』だから。

あれからもう10年位たったけど、いまだに孤独だ。
だけど、もうなにも望まない。望んでも、叶わないから…。

私があきらめた願い。それは…








『翔くんが隣にいてほしい…』

それだけ。

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