テキストサイズ

会議室から恋。

第14章 2

「ん~~!」

真っ暗な事務所で、椅子に座り、伸びをした。

集中しすぎたなぁ。

「杉山さん?終わった?」

「っ!びっ…くりした…」

「あぁ。ごめん。もう、帰る?」

少し前に買ったお気に入りの腕時計を見る。

「え?!もうこんな時間?」

すでに日付はかわり、一時をすぎていた。

「うん。もうオレら三人しかいないよ」

「帰るぅ。しんどいー」

「一緒に帰ろう」

それだけ言うと、坂下さんは自分の机に戻っていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ