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会議室から恋。

第14章 2

「あ。坂下さん、コーヒー飲む?って目さえてくか…。ココア飲む?」

「ん。ありがと」

ごはんを食べ終え、二人でソファーに腰かけた。

坂下さんは、背広を脱ぎ、シャツを腕まくりしてる。

スーツの上からでは分からない、筋肉が、あたしをドキドキさせる。

「あ!そうだ!」

急に立ち上がるあたしに、坂下さんはビクッとする。

あたしは、おかまいなしに、通勤鞄をあさる。

「これ…よかったら、明日一緒に行かん?」

あやかからもらった映画のチケット。

明日までだった。

「ん?映画?」

「うん!ずっと見たかってん。明日までなん」

「そっか。黒田さんのお許しが出たら、だね」

少し、苦笑いする坂下さん。

敵は、黒田様。

勝てるかなぁ?

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