テキストサイズ

会議室から恋。

第14章 2

「オレ、そろそろ帰るよ」

「え?もう?」

「明日、映画見ながら寝たらもったいないしね」

ウインクする坂下さんに、あたしは、キュン死にさせられそうです…。

「そうやね~。でも・・・」

「ん?」

「もっと一緒におりたいよ・・・」

坂下さんの目を見て言ってから、恥ずかしくなって下を向いた。

坂下さんの手がのびる。

あたしの手を、両手で握る。

「だから・・・さ?そういうこと言うと、オレ、自信ないよ?」

だんだん顔が赤くなるのが分かる。

そういうこと、期待してるわけじゃないけど・・・。

でも、そうなってもいいかなって思ってる自分がいる。

コクリと、頭を下げる。

「杉山さん?本気で、するよ?」

「・・・うん・・・」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ