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会議室から恋。

第17章 5坂下健人

「その顔は、うまくいったんやな」

「はぁ・・・。まぁ・・・」

「ほぅ。その報告は、こっちから聞かんと答えんのか?」

「いやいや!そういうわけでは・・・」

「ほーぅ」

何か企んでいそうな顔をしている。

「あ、今日定時で帰ります」

「はぁ?出張中のお前に定時はない!」

「じゃぁ、5時半に帰ります」

「なんやその言い方はー。どっか行くんか?」

「はい。用がありますので」

「ほーぅ。ほんなら、杉山にこの仕事やらせよか」

「・・・。黒田さん・・・。嫌われますよ?」

「もとから嫌われとるわ」

なんなんだ、この子供のような発言は。

まぁ、知らない間に帰ればいいか。

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