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会議室から恋。

第17章 5坂下健人

結局、すごい集中力で、黒田さんが杉山さんに振ろうとしていた仕事を終わらせた。

くっそ。

昼も食べれなかった。

スーツのポケットで、ケータイがなる。

メールだ。

開くと、杉山さんからで、終わったとのことだ。

よし。オレも帰ろう。

「おい」

「帰ります」

「まだ何も言ってぇへんやろが」

「・・・。何か?」

「これ、やるわ」

招待券?

「二人で行ってこい」

新しく駅前にできたレストランの招待券だ。

今日は、招待客しか入れないらしい。

って、期限今日までだし。

「ありがとうございます」

「あぁ。そういえば、総務が呼んどったぞ」

「・・・。明日行きます」

「おう。お疲れ」

なんで今頃言うんだ。

帰る間際に。

悪気はないんだろうなぁ。

忙しすぎて忘れてた落ちか。

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