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会議室から恋。

第17章 5坂下健人

あ。

「杉山さん!」

ロッカーからロビーに向かっている杉山さんを発見する。

振り返る時、髪の毛が風でなびいて。

昨日、ずっと近くでしていた香りがする。

やばい。

昨日の彼女を思い出す。

体が反応する。

なんとかしようと、すぐに黒田さんの話しを出す。

彼女の胸には、オレがつけたアトが、きっとついている。

思い出すな、オレ。

「招待券?うれしい!行こう!」

オレの腕に絡みつき、引っ張る。

ごまかそうと黒田さんの話しをしたのに、まったく意味がなかった。

オレ、今日一日、どころか、これから先、もつんだろうか・・・。

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