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会議室から恋。

第19章 7 坂下健人

映画がはじまり、少し眠くなってきた。

そりゃぁそうか。

ほとんど寝てないんだ。

そこへ、朝から何も食べてない腹に物を入れたから、余計に眠いんだ。

あれ?

何かが腕に触れる。

横を見てみると、オレの腕に、杉山さんの腕が絡みついていた。

なんて甘えるのが上手なんだ、と思ってしまう。

少しずつ、頭もオレのほうへ寄ってきて。

コテンと肩に頭が乗る。

あぁ。

オレ、眠いとか言ってる場合じゃねぇわ。

すごくいい香りがしてくる。

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