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会議室から恋。

第26章 14

遠くに見える坂下さんの頭。

背が高いから、目立つ。

その頭を見るだけで、胸がドキドキする。

あたし、すっごい坂下さんのことが好き。

「やっと休みやね。お疲れ様」

「杉山さん、ほんとに黒田様のところに行くんですか?」

「そりゃぁ、そうやろぉ。もう異動書類に判子押したったし」

「あたしを置いてですかぁ??」

「いやいや。加藤さんだから、任せていくんやよ」

「また仕事たまってきたらどうするんですか」

「とりあえずはリセットできたし。大丈夫やろ?」

「そんなぁ」

「加藤さん、二人で頑張ろ?」

上から落ちてくる声。

近藤さんは、しっかり加藤さんを支えてくれている。

思っていたとおり、この二人は付き合いそう。

最近、すごく雰囲気がいいから。

そのほうが、お互いに力になって、いいかもね。

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