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会議室から恋。

第8章 8

「ごめんなさい。お待たせし…ま…?!」

椅子から立つと、すごく背の高い人が立っている。

見上げないと顔が見えなく、ゆっくりと見上げた。

「おい!坂下!杉山連れて会議室!」

「はい」

「坂下さん?!」

「はい」

にっこり笑う坂下さんの顔は、ライブで見るのと同じで。

こんなに背が高いと思ってなかったけど。

声も、いつもより少し低い。

「なんで日本に?!」

「ちょっと出張に。あと、ビザの書き替えを」

「来る言ってなかったやん?!」

「びっくりさせようと思って」

クスクス笑う坂下さん。

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