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いつかきっと…

第7章 私

それは、小学生に
なっても続いた。

毎日が憂鬱だった。
父がいなく、母が働きに行っているのを良いことに
毎日のように
怒鳴られ、
毎日のように
蹴られ、殴られ


毎日のように気を失った。


もちろん、嫌だった。
姉と2人きりになるのが、怖くって…


そんな毎日のなか
私は人の機嫌を伺い、顔の色を伺うということを、幼いながら覚えた。

毎日のように姉の機嫌を損なわないように姉の顔を伺いながら機嫌をとった。

そのおかげもあってか、姉に暴力をされることも減った。

それでも、2人きりになるといつしか姉は豹変することが多かった。


もう…嫌だ

もう…こんな家にいたくない

なんで、私はお前の妹なんだ?


なんで私はここに生まれたんだ?

逆らえない

年の離れた姉には
とても逆らえそうになかった。

姉もそれを
分かっていたんだろう。


日に日に傷跡が
増えていった。

でも、傷跡は
人から見えない場所にしか無かった。


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