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飴と鞭の使い方

第3章 契約

「おはようございます。お目覚めはいかがですか?」

いかにも執事という感じの男だった。

「本日より瑠架様のお世話をさせて頂く結城朔耶と申します」
「基本的には俺が調教するが、出張なんかで不在のときは朔耶が代わりをする。なんだ不満か?」
怪訝そうな顔を見て雪那が問う。

「なんで俺に敬語?しかもお前今調教って…」
どう見ても結城って人の方が年齢も立場も遥かに上だろ。おまけに調教だと?俺は馬か?馬車馬ってことなのか?

「俺から見れば奴隷だが、他から見れば俺のお気に入りだからな。単純にそういうことだ。それにまず調教しないと使い物にならない」
そんなに過酷なのか?てか他に言葉の言い回しあんだろ…


その後、渡された契約書に目を通した。

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