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飴と鞭の使い方

第8章 ゲーム

床は冷やりと冷たいが、室温的にはそれほど寒くない。

電気を付けたのだろうか。
明るくなったのが布越しからでも分かった。

「もう少し待ってろ」

いや、待ても何もそうしてるしかないだろ…

胸中でぼやきながらもおとなしく従う。


離れた場所から
カチャリ、コトッ、ガサガサ…

と準備をしているらしい音が聞こえてきた。

これからの事を考えるとそれら全てが恐怖の対象でしかない。
やはり痛いんだろうか…

そして次に無音。
さっきまで確実にいたはずの雪那の気配さえ感じられない。


視界と自由を奪われた中、一人残されたという感覚。

もし、電気が付いていなければ不安からパニックになっていたかもしれない。
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