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チョコレート

第6章 親友


陸斗side





放課後

屋上で俺は彩と
今日返された
全部のテストの
一覧結果の紙を
見せ合った。

もちろん順位付きで






「…陸斗。」




彩は少し睨んで俺を見た





「私に隠してたことあるよね」





「はぁ?」




「これ!」



そう言って
順位の欄に書かれた
「1」の数字を指差した




「あぁ」




「あぁ、じゃない!いつも学年トップなら言ってよね!それにトップの人が勝負しようなんて言うなっ!」



俺をまた睨んで
ほっぺを膨らます



無意識か?

たまにこの顔するけど
地味に好き

そんな事今言ったら
余計怒りそうだな


いや照れるか。



「でも彩3位」



なんやかんや
彩もなかなか。
数学と科学以外は
90後半の点数だし

まあ俺は
全部90後半だけどな
数学は100




「順位上がって嬉しいのに、悔しい…でも!約束は約束だし!」




そう言って
俺の手を握り屋上から出た


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