
チョコレート
第9章 specialday
私はその紙の通りに
保健室に向かった
保健室のドアを開けると
優子先生が椅子にもたれ
コーヒーを飲んでいるのが
目に映った
「あ、七瀬さん。待ってたわよ」
そう言って
優子先生は机の引き出しから
何か取り出し私に差し出した
「え…なんで先生が」
間違いなく陸の家の鍵だった
「それは言えないのよ」
とりあえず私は先生から
鍵を受け取り
急いで陸の家に向かった
マンションの下に着くと
そこには隼人と凛ちゃんがいた
「彩姉!」
隼人は軽く私に手をふる
凛ちゃんは誰かと電話を
しながら私に頭を下げた
私も2人に答え
エレベーターに乗り
陸の家の前に着いた
鍵を開け
ドアを引いた
