チョコレート
第10章 過去
今日は陸と一緒に
学校に登校してきた
学校に着き
靴箱まで来ると
涼くんが
しゃがんで何かを
拾っていた
「涼くんおはよう、何してんの?」
よく見ると
ラブレターや
プレゼントみたいだった
拾い終わったそれは
片手では持ちきれない
量だった
「はよ。何やってんの涼」
靴を履き替えた陸が
いつの間にか横にいた
「あ、彩ちゃん、陸おはよう!」
「すごいね、それ」
そんなにもらってる人
初めて見た…
「あぁ…」
ちょっと苦笑いの涼くん
これどうしよう…
と言った感じの涼くん
「これ使う?ショ袋だけど」
と言って私は
カバンからナイロンの
ショ袋を出した
「あ、全然いい助かるわ」
そう言って私から
ショ袋を受け取り
拾ったものを入れた
涼くんなんか
元気がないように
みえるけど大丈夫かな?