チョコレート
第10章 過去
その日の放課後
陸は祐樹くんと
遊ぶらしく
暇になった私は
なんとなく屋上に来た
ドアを開ける
相変わらず蒸し暑い
そんな事を思っていると
女の子の声が聞こえてきた
誰だろ
少し進んで左を見た
するとそこには
涼くんと知らない女子が
何か話していた
何を話しているのかは
遠くて分からない
告白かな?
もしそうだったら
見ちゃダメじゃん
帰ろう
そう思った時
話が終わったのか
女の子はこっちに
走ってきた
ヤバッ
隠れようとしたけど
間に合わずぶつかってしまい
私はなかなかの勢いで
倒れてしまった
「痛っ…ごめんなさい」
と言ったのは私で
女の子は何も言わず
屋上から出て行った