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第1章 出会いは屋上

「彩」


教室に入るなり
翔が話かけてきた


「どうしたの?」



「優衣呼んでるぞ」



「あぁ、わかった」




優衣は自分の席で座っていた



「優衣?」



「あ、彩ごめんね」



「全然いいけど。なんかあった?」




「昨日書いたアンケートが適当過ぎて書き直せって言われてさー。で、書き終わったら用事頼まれて。もう散々だし!」





「それはお疲れ様だね」




「1人にしてごめんね」




「祐樹くんと陸斗いたから大丈夫」





「あ、そうなの?」



「うん」


今一瞬ニヤっとした?



「元彼忘れて、祐樹くんと陸斗くんのどっちかと付き合えば?」



私の耳元で優衣が言った




「え!?」



思わず声が裏返った




「動揺し過ぎ。」






「な、なに言ってんの!?」






「恋の傷は恋でしか癒せないよっ」



「なぁ、彩」


「わっ!陸!」


「何びっくりしてんだよ。ノート落ちてたぞ」


「あ、ノートね…ありがとう」


「意識しちゃった?」


「優衣!」


「意識?」



「なんもない!」




もうっ、
優衣が変な事言うから






でも、






恋でしか癒せないかぁ…



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