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チョコレート

第11章 夏休み

「それはね!
蓮とは同い年なんだけど、
私は女子高だったから
学校は違ったんだけど。

ある日ね、
学校から家に帰ってる途中に
雨降ってきちゃって、
どうしようかなーって
近くで雨宿りしてたら
全然知らない男の子が
無言で私に傘
貸してくれたの」


「それがパパだったの?」



彩も初めて聞いたらしく
そう言った



「うん。
で、蓮はそのまま
濡れながら走って行っちゃって
次の日同じ場所で同じ時間に
行ったら会えて、傘返したの」



「返しただけ?」


「そう、私その時彼氏いたし」


「えっ」


「もしかしてどこかで再会したんですか!?」



凛はなぜか目を
キラキラさせてる



「そう!大学生の時に偶然
私のバイト先に蓮が来たのよ
そこから仲良くなって
付き合ったってわけ」




「なんか運命ですね!」



凛が相変わらず目を
キラキラさせて言った


凛運命とか好きだからな…




「でしょ~」


「もしかしてパパ、ママ狙って入ったりして」


彩が冗談混じりに言う



「え…」



え…
蓮さんのビールを
飲む手が止まる
蓮さん戸惑ってる…




「え、私のこと狙ってバイト入ったの!?」



「…このハンバーグうまいな~」




…図星らしい。




「後で問いつめてやる!」



美奈さんと蓮さん仲良いな


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