テキストサイズ

チョコレート

第12章 海

彩side


朝電車から見た景色が全て
逆に流れる



あの後、私たちがいた階段に
話をし終えた優衣が来た

泣きながら。


海水浴場を出て
電車に乗り
1時間近く経った


電車の中は空いていて
横に一列
優衣、私、陸、涼くん、祐樹くん
の順で座っている




優衣は黙って下を向いている




私は考えていた


祐樹くんは本当に優衣が
好きじゃないのか、
ただ気づいてないだけなのか…

もし好きなら
どうすれば
気づいてくれるんだろう



優衣には幸せになって欲しい。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ