チョコレート
第14章 花火
陸斗side
おぶって
10分ぐらいが過ぎた
彩はさっきからずっと
黙っている
「もうすぐしたらマンション着くぞ」
返事がない
「彩?」
「…ダメだよーりく…」
「はぁ?って…寝てんのか」
彩の顔を見ると
目を閉じていた
今の寝言かよ…
ダメだよ
とかどんな夢見てんだ
「…ダメ…わたしの…いちごアメ…」
いちごアメかよ。
ちょっと変な事考えた俺恥ず
「…りく…りく…」
寝言で俺の名前呼ぶとか
可愛い過ぎ。
返事するわけないけど
なに?と言ってみた
「だい…すき…」
おい、本当に寝言か!?