ホストに恋
第25章 25
太一の病室に入った拓哉わ、一瞬…目を疑った…あの太一なのか?
別人みたいだ。
「ひどい…」
つい声に出てしまった。
…コンコン
「はい」
由佳が扉を開けると、瀬戸の父親が立っていた
「親父…」
「この度わ、私共の関係者が…大変なことをしてしまい。申し訳ない。」
「あの、兄わ、いったいその人に何をしたんですか?」
「由佳…それわ、俺から話すよ…」
瀬戸が立ち上がり由佳に言う
「入院費…今後一切の治療費…全てこちらで持ちましょう」
父親わ見舞金を由佳に渡した
「勇作…話がある、一緒にきなさい」
父親と一緒に病室を出て自宅に戻る
バシッ
父親に平手打ちされ
た
「いったいどういうことだ!!健三と何があった!?」
「…………」
「お前が警察を呼んだそうぢゃないか、健三わ、この家に必要な人間だろ。お前恩を忘れたのか!?何を考えている!? 健三の件わ私に任せなさい。すぐに帰ってこれるように手配する。あとあの男とわ、どういう関係なんだ?すぐに離れなさい。二度と会うな。それなりに慰謝料わ払っておく。」
「何も知らねーくせに、金でなんでも解決か…」
「勇作……?」
「あんたさ、俺が健三に何されてたか知ってたか?」
「ん?」
「中学ん時…から…ずっと…健三に……犯されてたんだよ…っ」
「…なん…だって…?」
「太一わ、俺の大切なやつだ。なのに健三のやつ……絶対許さねー」
瀬戸が出ていく
「私だ、健三の件だが。保釈金ださなくていい。このまま、罪を償わせる。」
携帯を切る
「勇作…」
瀬戸の父親が静かに座り込み考え込む
勇作…すまなかった