ホストに恋
第18章 18
席につくと、マサミがコーヒーを頼む…
「タクもコーヒーでいい?」
「うん」
「2つお願いします」
「…タク、別れようって…あれどうして…」
「え!?」
「ショックで…しばらく調子悪くて…」
「ショック!?…だったの?」
「え、当たり前でしょ、あの日タクに会いに行って、家に帰ってきたら…別れようなんて…泣いちゃったよ…」
…嘘ついてる。
男と一緒に部屋に入っていったくせに、泣いたのわ、俺だよ…
…少しイラついた
「メールする前電話したけど…」
「うん…シャワーしたの、雨降ってて濡れちゃったし…」
…へぇ…シャワーなんかする時間なかっただろ…男とベッド直行だったろょ。
もう、いいよ、聞くだけ無駄
「タク、最初からやり直そ。」
ガタン…
拓哉が席を立つ
「タク…!?」
「もう…いいから、俺何も言える立場ぢゃないし、別れようって本気だし、もう無理なのわかってるから。マサミの幸せ願ってるよ」
「タク…やだよ、タクと幸せになりたい。」
はぁ…イライラMAX
「帰るわ…」
店を出た
最悪だ…最悪すぎる
…待て…待てよ
…俺、最初から騙されてたのか…まさかな…
こんなことになったから、マサミ、男作ったんだよな…
俺どうかしてる
家に帰り…まとめておいたマサミの荷物を足で蹴る…
「クソっ」
…布団に潜り込んだ
…涙が止まらなかった