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緑の縁

第2章 意地悪なご主人様。

「そうだ、ご主人様。」
「なに?」
「お洋服をお召しになってから
 部屋を出てくださいますか?」

ご主人様の格好はたったの
トランクスが一枚だけ。

「・・・この中見る?」
それを少し引っ張って、
私に目配せする。

「見ませんっ!
 お洋服をお召しになって下さい!」
「おー、怖い怖い。」

あぁ、もう。
優しくなられたのはいいけれど、
凛としたあの感じは
無くさないで欲しかったわ・・・。

はぁ、と気づかれないように
溜息を一つついた。

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