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緑の縁

第2章 意地悪なご主人様。

「だ、め、で、す!
 山田メイド長に殺されます。」

私が真顔で一生懸命に語るのに、
ご主人様は急に笑いだされた。

「ククッ、そうだな。
 でもさぁ、やっぱり・・・」

「ごーしゅーじーんーさーまー。
 私、電車の時間がありますので、お先に失礼します。
 食器はちゃんと水につけといてくださいね?」

半分逃げるようにしてローファーに足を突っ込むと玄関を開けた。

「いってらっしゃい。」

それをあまりおっしゃらないでほしい。
私はいってきます、と返せる身分ではないから・・・。

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