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緑の縁

第2章 意地悪なご主人様。

「ご主人さまっ!」
「華葉」

耳元の、甘い、少し低い声。

ぞくっと背筋が震える。

「お、おた、お戯れもほどほどにしてください!
 私もご主人様も遅刻してしまいますっ!」

反応したのがばれたくなくて、思わず大声で言葉を浴びせてしまう。

「なー。ココ本家じゃないんだし、昔みたいに溜め口で、
 雅哉って呼んでくれていいんだよ?」

ご主人様は、私をいつも甘やかす。

私が駄目になってしまうくらいに。

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