テキストサイズ

緑の縁

第4章 ピーマンを甘くする方法

ピーマンの肉詰めに箸を伸ばし口に入れた。

―――そのとき、

「!?!?!?!?」
口内に捻りこまれる強い舌。

「ん~~!」

やっと開放されると私の口内からはピーマンの肉詰めは消えていた。

「甘い。」
口の端についた唾液を指でくいっと拭く姿にドキッとする。

「お行儀悪いです・・・」
「なーが嫌がらせするからだろう?」
「どの口がおっしゃるんですか?」
「この口。」
「・・・」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ