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緑の縁

第2章 意地悪なご主人様。

「ご主人様。朝です。大学がっ」

バサッっとシーツが飛ぶと、
私はご主人様のベットに巻き込まれた。

「おはよう。なー。」
私を抱きかかえたまま嬉しそうに
おっしゃる。

「華葉(はなは)です。
 朝食の用意ができています。
 一階に来てください。」
淡々と用件を伝える。

「はは、冷たいなぁ・・・。」
「昔はご主人様のほうが
 冷たかったですよ。」
無愛想な男の子が私の脳裏に描かれる。

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