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上司と部下の恋

第1章 1

「姫…この近くなんですか…」

ゆっくり、低いトーンで話す服部くんの声が、少し心地よかった。

仕事場で、こんなにゆっくり話す人はいない。

だって、わたしが早口だから、みんなが早口になる。

「うん。服部くんは?寮この辺じゃないでしょ?」

「自分だけ寮入れなくて…。空いてなくて入れなかったす…」

「あれれ。って、服部くんも飲むんだ?」

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