最後のキス~琉球の海を渡る風~
第1章 Mysterious morment~不思議な力に誘われて~
Mysterious morment~不思議な力に誘(いざな)われて~
そっと一つ、溜息を落として、藍那(あいな)は手にした本を元に戻す。彼女の視線の先には藍那の背丈よりも高い書架があり、そこには数え切れないほどの膨大な数の蔵書が整然と並んでいる。
「琉球の歴史って言っても、一体、どの時代から手を付けて良いのかも判んない」
藍那はまた溜息をつき、たまたま眼に付いた上から二番目の棚に手を伸ばした。
そっと一つ、溜息を落として、藍那(あいな)は手にした本を元に戻す。彼女の視線の先には藍那の背丈よりも高い書架があり、そこには数え切れないほどの膨大な数の蔵書が整然と並んでいる。
「琉球の歴史って言っても、一体、どの時代から手を付けて良いのかも判んない」
藍那はまた溜息をつき、たまたま眼に付いた上から二番目の棚に手を伸ばした。