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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

―一体、私たちの間に何があったのかと痛くもない腹を勘ぐられることになろう。
―しどけない姿のそなたを他の者の眼に触れさせるのは我慢ならない。
 藍那はそれらの言葉がぐるぐると頭の中を渦巻き、羞恥のあまり、頭が沸騰しそうだ。
「何故だろう、いつも綺麗に装っているそなたよりも、今の方が艶やかで眩しく、眼が離せな―」
 王が少年のように照れながら笑った。

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