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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

「まだ乾いてはいないが、このまましどけない姿のそなたを他の者の眼に触れさせるのは我慢ならない。少し辛抱してくれ」 
 この男には似合わない少しばかりの独占欲を剥き出しにされ、くすぐったいような気持ちになる。
 むろん、王自身も既に肌襦袢をきちんと着て生乾きの着物を羽織っている。

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