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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第4章 Forever~永遠~

「そなたは考えていることがすぐに顔に出る。私がこのような有様になったことについて、そなたが思いつめているのは私にはよく判っている。されど、元々、私の心臓には致命的な欠陥があった。私が到底十八歳までは生きられまいと預言があったのは、この持病を持っていたからなのだ。今年、私はその侍医が預言したた歳より一年余分に生きたことになった。これでも、よく保った方だと思う。ゆえに、そなたは何も良心の呵責を感じることはない」

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