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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第4章 Forever~永遠~

 できることなら、私はこの時代に生まれかった。王妃真戸那さまのように幼いときから、あなたのお側にいて、ずっと同じ時を分かち合い、想い出を作っていきたかった。
 でも、出逢えただけで幸せ。本当なら、この時代から二百年も後の時代に生まれた私は、琉球の国王であるあなたとは出逢えるはずもない運命だもの。それが時の悪戯で、ほんのちょっとでも、あなたの側にいられた。これ以上の最高の幸せがあるって?

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