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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第5章 The king who disappeared~消えた国王

―では、私が真戸那だったの?
 藍那は今、やっと理解できた。何故、今日という日に自分がここに来て、この本を手に取ったかも。
 恐らく、自分は真戸那の転生した姿なのだ。この現代には馬鹿げた話だと笑う人の方が多いだろうし、藍那自身、誰にも言うつもりはなかった。話したところで、頭がイカレていると思われるだけだ。

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